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【初心者向け】Google広告の時間帯設定と効果的な運用方法

【初心者向け】Google広告の時間帯設定と効果的な運用方法
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※このページは2024年3月26日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役 中釜 啓太

「Google広告の時間帯設定のやり方を調べている」
「リスティング広告は時間帯を絞って配信したほうがよいのでは?」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり12年になりますが、Google広告の時間帯設定についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

近年発達の著しいAIを最大限活用しながら、必要に応じて手を加えて効果的にミスなく運用する方法を解説していきます。

ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

Google広告の時間帯設定の方法

Google広告では、以下の方法で広告の時間帯(スケジュール)を設定します。

1. 該当のキャンペーンを選択する

2. 左メニュー[オーディエンス、キーワード、コンテンツ]タブ >[広告のスケジュール]を選択する

3. 青の鉛筆マークを選択する
Google広告、時間帯設定のキャプチャ①

4. スケジュールを停止する場合、スケジュールの右にある[×]を選択する

5. スケジュールを追加する場合、[追加]を選択し、該当のスケジュールを入力する

6.[保存]ボタンを選択する
Google広告、時間帯設定のキャプチャ②

※Google広告では1日に設定できるスケジュールは6個までです。
Google広告、1日に設定できるスケジュールは6個までのキャプチャ

時間帯設定の注意点

Google広告の時間帯設定の注意点を3点解説します。

注意点①:予算が不足すると広告が配信されない

1日あたりの広告予算が不足すると、広告の掲載が停止してしまいます。

以下は予算不足の起こっていないBtoCサービスの配信事例です。

BtoC広告において予算不足が発生すると、インターネット検索が活発な21~24時の表示回数が著しく減少する傾向がありますが、以下の表では1日の終わりまでしっかりと配信がおこなえています。

▼弊社運用事例①(予算不足なし・3ヶ月間合計)
時間帯 表示回数 クリック数 利用金額
0時 3,532 481 42,839
1時 2,150 291 22,708
2時 1,257 184 16,573
3時 904 156 11,923
4時 873 115 9,218
5時 1,207 175 14,008
6時 2,011 321 28,692
7時 3,322 452 42,596
8時 4,693 594 65,542
9時 5,475 706 95,732
10時 6,668 824 116,826
11時 6,589 878 122,441
12時 6,804 884 131,750
13時 6,872 860 121,845
14時 7,050 899 130,779
15時 6,876 896 136,146
16時 6,849 842 118,216
17時 6,046 746 99,544
18時 5,449 708 91,055
19時 5,487 715 85,595
20時 5,999 836 87,498
21時 6,501 882 89,964
22時 6,364 899 85,790
23時 5,779 808 71,280

一方で予算不足の起こっているBtoCサービスの配信事例は以下のとおりです。

▼弊社運用事例②(予算不足あり・3ヶ月間合計)
時間帯 表示回数 クリック数 利用金額
0時 889 71 7,729
1時 0 0 0
2時 0 0 0
3時 0 0 0
4時 0 0 0
5時 0 0 0
6時 707 71 8,091
7時 997 107 11,492
8時 1,218 142 13,409
9時 1,569 161 13,366
10時 1,607 162 15,268
11時 1,705 195 17,374
12時 2,061 224 21,878
13時 1,881 199 17,776
14時 1,788 195 18,050
15時 1,830 175 16,252
16時 1,966 217 20,279
17時 1,784 165 15,795
18時 1,841 164 15,799
19時 1,852 159 17,178
20時 1,869 167 18,064
21時 1,627 144 15,263
22時 1,188 107 12,701
23時 743 59 7,511

※1:00~5:00は意図的に配信を停止しています。

【考察】

22~23時台に表示回数の減少傾向が見られる。
→1日の途中で広告予算が消化され、広告の掲載が停止した結果、表示回数が減少した。

例えば月20万円以下の少額予算の場合、1日の広告予算を掲載終了時間前に使い切ってしまうことがあります。

予算の不足による掲載機会の損失を改善したい場合は、1日あたりの予算を増やすのが最も単純な解決方法ですが、難しい場合には以下の2つの選択肢があります。

  1. 配信時間や配信地域を絞る
  2. 目標CPAの設定金額を下げる

注意点②:自動入札の場合は時間帯の入札調整ができない

Google広告には自動入札と手動入札の2種類がありますが、現在はAIが自動で入札価格の引き上げ・引き下げをおこなう自動入札が主流となっています。

配信結果を見て「この時間は少し入札単価を引き下げたい」などと思う場合もあるかもしれませんが、自動入札を利用している限り管理画面から手動で入札調整をおこなっても反映されないので注意が必要です。

Google AI を活用したスマート自動入札戦略(目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化など)を使用している場合、これらの入札戦略では顧客が指定したコンバージョン目標に合わせて自動的に入札単価が設定されるため、手動で調整する必要はありません。スマート自動入札戦略に個別の入札単価調整を設定する場合、サポートの対象外となります。

出典:入札単価調整について – Google 広告 ヘルプ

注意点③:配信時間の設定ミス

基本的なことですが、例えば「13時まで」広告を配信したい場合、それが12:59までなのか13:59までなのか、お互いの認識を揃えておく必要があります。

広告効果を上げるための細かな時間帯設定は基本的に必要ありませんが、変更を加える際には意図せぬ広告の停止が起こらないよう注意が必要です。

例:24時間365日配信していたが、土日については9:00~18:00に絞りたい

以下2つのキャプチャで誤った設定と正しい設定をご確認ください。

【誤った設定例】

Google広告、誤った時間帯設定のキャプチャ

この状態だと土日の9:00~18:00の間の配信はおこなわれますが、平日の配信はされなくなってしまいます。

【正しい設定例】

Google広告、正しい時間帯設定のキャプチャ

土日の時間帯を絞りながら平日の配信も継続したい場合は、平日も設定をしないといけないことにご注意ください。

効果的な時間帯設定のポイント


効果的な時間帯設定のポイントは以下の2点です。

ポイント①:営業時間に合わせて配信

例えば、BtoC向けであれば店舗の営業時間に絞り、BtoB向けであれば土日祝を除いて配信するなど時間帯の設定を検討します。

下記は8:00~22:00まで電話受付をしている不用品回収サービスの事例となります。

▼弊社運用事例(営業時間のみ)
時間帯 クリック数 コンバージョン数 コンバージョン率
0時 0 0 0.00%
1時 0 0 0.00%
2時 0 0 0.00%
3時 0 0 0.00%
4時 0 0 0.00%
5時 0 0 0.00%
6時 0 0 0.00%
7時 0 0 0.00%
8時 245 6 2.45%
9時 291 7 2.41%
10時 258 6 2.33%
11時 321 3 0.93%
12時 379 11 2.90%
13時 315 12 3.81%
14時 333 7 2.10%
15時 317 10 3.15%
16時 319 8 2.51%
17時 289 8 2.77%
18時 265 8 3.02%
19時 221 7 3.17%
20時 232 4 1.72%
21時 229 4 1.75%
22時 0 0 0.00%
23時 0 0 0.00%

実際の営業時間にあわせて配信をおこなうことで無駄なクリックを防止するだけでなく「せっかく電話したのに電話がつながらない」というマイナスイメージを与えることを防ぐことができます。

ポイント②:細かい調整はAIに任せる

初めてGoogle広告を配信する場合はすべての時間帯に設定して配信をおこない、その後の配信実績に合わせてAIが自動で入札単価の調整をおこなうため、必ずしも手を動かして変更を加える必要はありません。

  • 配信実績を元にした細かい入札調整→AIに任せる
  • 営業時間など広告主の都合に合わせた変更→手動でおこなう

まとめ

本記事で解説したGoogle広告の時間帯設定の注意点とポイントは以下のとおりです。

時間帯設定ではAIを活用し、必要な部分はミスをしないように手動で変更をおこないながら効果的な運用を目指します。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
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