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Google広告の品質スコアを上げる3つの改善方法

Google広告の品質スコアを上げる3つの改善方法
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※このページは2024年4月24日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役
中釜 啓太

「Google広告の品質スコアを上げたい」
「推定クリック率、ランディングページの利便性、広告の関連性の改善策を調べている」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり12年になりますが、品質スコアを上げる方法についての情報を探している方が多かったので記事にしました。

結論から書くと、以下の3つを改善すれば品質スコアは上がります。

品質スコアの3要素の図

品質スコアを上げるには
  • 推定クリック率を改善する
  • 広告の関連性を改善する
  • ランディングページの利便性を改善する

ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

品質スコアとは

品質スコアとは、Google広告においてキーワードや広告、ランディングページの品質を表す指標のことで、1~10段階の評価になっています。

リスティング広告のクリック単価や掲載順位を決定する際の判断材料の1つである「広告の品質」を広告主が確認する際の参考となります。

掲載順位はユーザーの検索条件など外的要因も含めて複合的な要素で決定されますが、大まかに把握する上では以下の式で算出される「広告ランク」に基づいていると考えることができます。

【広告ランクの計算式】

広告ランク = 上限クリック単価 × 広告の品質 + 広告表示オプション

品質スコアを改善させることによって、掲載順位を上げつつ、安いクリック単価でユーザーを連れてくることができます。

【品質スコアが高いことによるメリット】

  • メリット①:クリック単価が安くなる
  • メリット②:上位に表示できる
  • メリット③:クリック率が上がる

下記は弊社の運用事例ですが、「平均より上」の項目が多いほど品質スコアが上がることが分かるかと思います。

Google広告、品質スコアのキャプチャ

つまり、推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性を改善すれば品質スコアは上がります。

「平均より上」の場合ならば、問題なし。
→「平均より下」「平均的」の場合は改善の余地あり。

品質スコアと広告の品質の違い

多くの人が把握できていないのが、品質スコアと広告の品質の違いについてです。

結論から言うと、広告の品質を決定する要素のうち広告主側で改善できる要素だけを数値として評価し、確認できるようにしたものが品質スコアとなります。

品質スコアと広告の品質の違いの図

それぞれの定義について改めてまとめると以下になります。

【品質スコアとは】

  • 推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性の3つの要素を総合して算出される
  • 広告の品質評価の結果を広告主が確認する際の目安
  • ユーザーの検索条件などの外的要因は含まれない
  • 掲載順位を決定する際の直接的な判断材料にはならない

参照:品質スコアについて – Google 広告 ヘルプ

一方、広告の品質は「検索広告をユーザーが目にした際のエクスペリエンスと、ランディングページへ進んだユーザーに提供されるエクスペリエンスの質を推定したもの」とされていて、一見品質スコアとほぼ同義のようですが、厳密には異なります。

【広告の品質とは】

  • 品質スコアの3要素に加えてユーザーの検索条件など外的要因が含まれる
  • 個々の検索のコンテキストによって変化する
  • 広告の品質そのものを数値として広告主が確認することはできない
  • 掲載順位を決定する際の直接的な判断材料の1つ

参照:広告の品質について – Google 広告 ヘルプ

少しややこしいですが、品質スコアを参考にして改善策をおこなえば、広告の品質も上がるため、違いについてそれほど細かく把握する必要はありません。

それでは、品質スコアを上げるための推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性の改善方法について解説していきます。

推定クリック率の改善方法

推定クリック率の改善施策は2点です。

ポイント①:広告文の改善

【推定クリック率とは】

キーワードの過去のクリックと表示回数、現在のクリックと表示回数を参考に未来のクリック率を予想した指標のこと。
平たくいえば、ユーザーにクリックしたいと思わせる広告文かどうか。

中でも推定クリック率は品質スコアの最も重要な要素のひとつです。

【クリックしたいと思わせる広告の訴求例】

  • 価格や数字訴求
  • 限定訴求
  • ユーザーの検索意図にマッチした訴求

【具体的な対策例】

  • 価格を挿入する(ただし高額の場合、効果的ではない)
  • 「リピート97%」など具体的な数値を入れる
  • 「期間」限定や「初回」限定を入れる(●●限定に日本人は弱い)
  • 検索キーワードを広告文に入れる

ユーザーに対して伝えたい内容や注意を引く訴求を含めることも重要ですが、「検索したユーザーが求めているものは何か」という視点も同じくらい重要です。

広告文については以下の記事でより詳しく解説しています。
» リスティング広告の広告文の作り方のポイント8選

ポイント②:コンバージョン率の改善も意識する

クリック率が上がっても売上につながらなければ意味がないため、コンバージョン率も同時に意識する必要があります。

なるべく多くの人にクリックされるような訴求からターゲット外のユーザーがたくさん流入してしまうより、少し具体的でターゲットユーザーに響きやすい内容にすることで、より質の良いクリックを得ることができます。

【例:高級バッグを販売しているサイト】

  • 「今なら送料無料」のようなお得さをアピール
    →流入したユーザーは商品の値段を高く感じて離脱
  • 「熟練職人が全て手作り」のようなこだわりをアピール
    →高くても質の高い商品を求めているユーザーに響く

【ポイント】

  • クリック率をただ上げるのではなく、コンバージョン率とのバランスが重要
  • 具体的な訴求でターゲットを絞ると、クリックの質が上がる

広告の関連性の改善方法

広告の関連性の改善施策は2点です。

改善策①:タイトルと説明文にキーワードを含める

ご自身でも経験があると思いますが、検索したキーワードがタイトルに入っているリンクはクリックしてみたくなるものです。

【検索キーワードと広告文の例】

    (例)引っ越し 不用品という検索キーワード
    広告文:引っ越しに伴う不用品処分なら|料金表はこちら

タイトルだけでなく、説明文にもキーワードを入れると効果的です。

タイトル・説明文ともにキーワードが入っていない、説明文にしかキーワードが入っていない場合は広告文を見直す必要があります。

改善策②:サイトディレクトリに沿ったアカウント設計

広告文が同じならばテーマに沿って広告グループを絞り込み、同じ広告グループ内で管理することが重要です。

もし、現在の広告グループ設計が以下の表においてBeforeの状態になっている場合は、Afterのように修正をおこなうとよいです。

▼広告グループ設計の前後比較、Before
広告グループ名 キーワード 広告文
広告グループA キーワードA 広告文A
広告グループB キーワードB 広告文A
広告グループC キーワードC 広告文A
▼広告グループ設計の前後比較、After
広告グループ名 キーワード 広告文
広告グループA キーワードA 広告文A
広告グループB キーワードB 広告文B
広告グループC キーワードC 広告文C

【グループ設計の注意点】

  • PCとスマホ用などデバイスごとにグループを分けない
  • 完全一致と部分一致(インテントマッチ)などマッチタイプごとにグループを分けない
  • 「キーワードごとに広告文を細かく出しわける」という理由で1キーワードごとにグループを分けない

大きくカテゴリーが異なるもの以外はグループをまとめ、とにかくシンプルな設定を意識します。

ランディングページの利便性の改善方法

次に、ランディングページの利便性の改善施策は2点です。

改善策①:ユーザー目線に立ったランディングページ

【ランディングページとは】

広告をクリックして一番最初にたどり着くページのこと。
略してLP(エルピー)という人も多い。

広告が表示され、せっかくクリックに繋がってもランディングページの情報が薄い、信憑性が低いなどとユーザーに思われるとコンバージョンの機会を逃してしまいます。

【意識するポイント】

  • 検索キーワードとの関連性を高め、ユーザーが求めるものを提供
  • 広告文での訴求とランディングページのメッセージを一貫したものにする
  • モバイルでの操作性を重視する
  • ユーザーに安心感を持ってもらえるよう信憑性を意識する

また、ランディングページは自社のサービスを知らないユーザーに対して見てもらうページなので「何を知りたがっているのか」「コンテンツは最適な量になっているか」とユーザー目線に立って改善していくことが重要です。

改善策②:ページの読み込みスピードの改善

ページがなかなか開かないと、ユーザーは離脱してしまいます。ページの読み込みスピードを上げることは非常に重要です。

ページの読み込みが遅くなる主な原因
  • 画像をたくさん使用することが多い:自然とページが重くなる
  • スマホで閲覧:外出先だとインターネット回線が遅い環境かも

【スピードを改善するために対策すること】

  • 画質をできるだけ落とさずに画像ファイルを圧縮する
  • スクロールするごとに画像を遅延読み込み(Lazy Load)させる
  • HTMLやCSSなどのコードファイルの無駄を排除する

【画像ファイルを圧縮できるサイト】

画質を落とさずに画像の容量を落とすには「iLoveIMG」が便利。

【遅延読み込み(Lazy Load)とは】

遅延読み込み(Lazy Load)とは、ページにアクセスしたタイミングですべての画像を読み込むのではなく、スクロールして見え始めた瞬間に読み込むことで、ページの表示を速くするテクニックのこと。
どうしても画質を落としたくない場合に有効。

【コードファイルを軽くして読み込みスピードを高速にする】

  • 無駄なソースコードを削る
  • 起動のタイミングを指定する

ページの読み込みスピードを測るにはGoogleが提供している「PageSpeed Insights」という無料ツールを試してみてください。

ランディングページを構成するファイルを軽量化し、表示速度を向上させるためのひと手間をかけることが大切です。

まとめ

本記事で解説した「Google広告の品質スコアを上げるための改善方法」は以下のとおりです。

品質スコアを改善させるには以下の3点をおこないます。

品質スコアを上げるには
  • 推定クリック率を改善する
  • 広告の関連性を改善する
  • ランディングページの利便性を改善する

「どうすれば検索ユーザーにもっと喜んでもらえるだろうか」というユーザーファーストの視点を持つことが重要です。

というわけで今回は以上になります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
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