「GDNのターゲティングの種類を知りたい」
「どのターゲティング設定を使えばよいのか分からない」
「効果の出るターゲティング設定が知りたい」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。
運用型広告に携わり12年になりますが、GDNのターゲティングについての情報を探している方が多かったので記事にしました。
結論から書くと、GDNのターゲティングは以下のとおりです。
GDNのターゲティングは、大きく2種類に分かれています。
- GDNのターゲティングの種類
-
- オーディエンス(人)に基づいたターゲティング
- コンテンツ(掲載面)に基づいたターゲティング
ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは、まずオーディエンスターゲティングから解説していきます。
アフィニティセグメント
アフィニティセグメントとは、ユーザーの興味・関心に基づいて広告を配信する設定を指します。
【アフィニティセグメントの種類】
以上のカテゴリからさらに1~2段階絞り込みをおこなうことが可能です。
▼アフィニティセグメントの設定
「購買意向」に比べ、リーチ数は多く、潜在層ユーザーがメインです。
カスタムセグメント
カスタムセグメントとは、ターゲットユーザーと関連性の高いキーワード、URL、アプリを入力して最適な配信を目指す設定のことです。
【カスタムセグメントの設定方法】
- ユーザーが興味や関心を持っている・検索しそうなキーワード
- ユーザーが訪問しそうなサイト
- ユーザーが使用しそうなアプリ
設定するURLやアプリに直接配信されるのではなく、あくまでも最適な配信のための判断材料です。
指定する内容はOR条件で、ひとつでも該当するユーザーをターゲティングします。
▼カスタムセグメントの設定
ユーザー属性
基本的なユーザー属性は、以下の3つになります。
- 性別
- 年齢
- 世帯年収
オーディエンスの「詳しいユーザー属性」で、さらに細かい情報も選択できます。
- 子供の有無(0~1歳の乳児 / 1~3歳の幼児 / 4~5歳の幼稚園児 / 6~12歳の小学生 / 13~17歳)
- 配偶者の有無(独身 / 交際中 / 既婚)
- 教育(高校卒 / 学士号 / 大学院卒 / 現役の大学生)
- 住宅所有状況(住宅所有 / 賃貸)
- 就業状況(業種全8種 / 社員数)
▼オーディエンスの「詳しいユーザー属性」の設定
ライフイベント
ライフイベントとは、大学卒業、結婚、転職など人生の節目を基にしたカテゴリです。
【ライフイベントの種類】
指定する内容はOR条件となり、さらに細かく「引越し予定」なのか「最近引越した」のかなども指定できます。
▼ライフイベントの設定
現在ライフイベントはYouTubeやデマンドジェネレーション広告など一部の広告限定の設定となっています。
購買意向
購買意向とは、商品やサービスに似たものを検索し、購入を検討しているユーザーに広告を配信する設定です。
【購買意向の種類】
以上のカテゴリからさらに1~2段階絞り込みをおこなうことが可能です。
「アフィニティセグメント」に比べ、リーチ数は少ないですが、購入モチベーションの高いユーザーにリーチできます。
▼購買意向の設定
データセグメント(旧リマーケティング)
ウェブサイト、モバイルアプリ、動画にアクセスしたことのあるユーザーや、過去に連絡先情報を提供したユーザーなど、すでに商品やサービスに興味を示しているユーザーにアプローチできる設定で、かつてはリマーケティングと呼ばれていました。
ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー
既に自社の商品やサービスに興味を持っていて、購入モチベーションが高いユーザーにアプローチできます。
【ポイント】
→「サイト訪問後3日以内」などの有効期間や、「商品詳細ページを閲覧した」などページの階層を指定してターゲティングすると効果的である。
リマーケティングについては以下の記事でより詳しく解説しています。
» 【完全版】リマーケティングとは?基礎や仕組みを分かりやすく解説
カスタマーマッチ
カスタマーマッチでは、自社が保有する顧客情報をアップロードして作成した顧客リストを元にターゲティングをおこなうことができます。
Googleが把握できていない情報をアップロードして学習させることで、既存の顧客関係を強化し、新規顧客の獲得も目指します。
プライバシー保護の観点から3rd Party Cookieの規制が強まる中、広告主が保有する情報を元にターゲティングをおこなうカスタマーマッチは今後重要性が高まっていくと考えられます。
【カスタマーマッチとは】
- 自社が保有する顧客情報を元にターゲティングをおこなう
- 3rd Party Cookieの規制によって今後重要になる
類似セグメント
類似ユーザーとは、既に作成した顧客リストと同じ特徴を持つユーザーに配信する方法ですが、2023年8月1日にデマンドジェネレーション広告を除いて廃止されました。
以前は費用対効果を高める設定として利用されていましたが、プライバシー保護の観点から廃止され、自動入札による広告効果の発揮を目指す方向性へとシフトしています。
【類似セグメントについて】
- プライバシー保護の観点から一部を除いて廃止された
- 自動入札による広告効果の発揮を目指す方向性へとシフトしている
コンテンツターゲティング
コンテンツターゲティングでは、人をターゲットとするオーディエンスターゲティングと違い、掲載面からの絞り込みをおこないます。
キーワード
キーワードとは、設定したキーワードと関連する内容を含むウェブサイトやアプリ、動画に広告を配信する手法のことです。
検索連動型広告と同じように「キーワード単位」で指定して配信するので、コンテンツターゲティングとも呼ばれます。
【キーワードターゲティングの考え方】
→ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを発想を拡げて試してみることが大事。
▼キーワードの設定
トピック
トピックとは、広告を表示するページのトピック(コンテンツの内容)を既存のカテゴリの中から選択して配信する手法のことです。
【トピックの種類】
広範囲に広告を表示できるため、イベントの告知など広告の配信ボリュームをすぐに最大化したい場合に最適です。
▼トピックの設定
プレースメント
プレースメントとは、ウェブサイト、YouTube、アプリの中から広告を掲載したい場所を指定して配信する手法のことです。
【トピックとプレースメントの違い】
既に配信している広告の配信結果から成果が著しく悪いサイトやページを指定して除外することで、無駄な広告費を削ることができます。
▼プレースメントの設定
まとめ
本記事で解説した「GDNのターゲティングの種類」は以下のとおりです。
【まとめ】
ターゲティングの設定次第で広告のパフォーマンスを改善できるので、正しく理解することが重要です。
- GDNターゲティングのポイント
-
- 自動入札が主流となり、全種類を細かく設定する必要はない
- プライバシー保護の強化により、広告主側が保有するデータをGoogle広告に学習させることが重要になる
というわけで今回は以上になります。