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ロジックツリーを活用してリスティング広告を改善する【図解あり】

ロジックツリーを活用してリスティング広告を改善する【図解あり】
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※このページは2024年12月31日に更新されました。
中釜啓太

この記事を書いた人株式会社ユニアド 代表取締役
中釜 啓太

「リスティング広告のロジックツリーを探している」
「リスティングの改善策を調べている」

この記事はそのような方向けに書いています。

こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。

運用型広告に携わり12年になりますが、リスティング広告のロジックツリーについての情報を探している方が多かったので記事にしました。

論理的にコンバージョン数やCPAの改善策を導き出す方法を初心者の方にも分かりやすく解説しています。

結論から書くと、リスティング広告のロジックツリーは以下のとおりです。

リスティング広告におけるロジックツリーの図

ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。

それでは解説していきます。

ロジックツリーとは

ロジックツリーとは、課題をツリー状に分解し、その課題を解決するための原因や解決策を論理的に探すためのフレームワークです。

リスティング広告でも改善に行き詰ったときや何から着手してよいか分からないときに、ロジックツリーを活用することで原因や解決策が見つかりやすくなります。

【リスティング広告の課題点】

  1. コンバージョン数を増やしたい
  2. コンバージョン単価を下げたい

課題①:コンバージョン数(CV)を増やしたい


コンバージョン数を増やすためには、「クリック数」と「コンバージョン率」を上げることが重要になります。

以下の式で求めることができます。

コンバージョン数の計算式の図

コンバージョン数の増加には、以下の3指標の改善が重要となります。

各指標の改善策を解説します。

1. インプレッション数(IMP)を増やす

インプレッション数を増やすための施策は以下の5点です。

  • キーワードを追加する
  • 目標コンバージョン単価を上げる
  • 日額予算を上げる
  • インテントマッチ(旧:部分一致)に変更する
  • 広告の品質を改善する

現在は推奨マッチタイプのインテントマッチでキーワードを設定することが多いため、キーワードを追加してもインプレッション数に大きな影響が出ないケースがあります。

そのため、日額予算を増額させることが一番の近道になりますが、難しい場合は広告の品質を改善させる施策をご検討ください。

品質スコアについては以下の記事でより詳しく解説しています。
» Google広告の品質スコアを上げる3つの改善方法

2. クリック率(CTR)を上げる

クリック率を上げるための施策は以下の6点です。

  • 広告文を見直す
  • 「低」のアセットを見直す
  • 広告アセットを追加する
  • 既存キーワードを精査する
  • 除外キーワードを設定する
  • 目標コンバージョン単価を上げる

広告アセットの追加とは、サイトリンクアセットやコールアウトアセットなどのアセットのことを指します。

「低」のアセットの見直しは、レスポンシブ検索広告やレスポンシブディスプレイ広告におけるパフォーマンスが低い項目を修正することを指します。

同じアセットでも意味が異なるため、注意が必要です。

クリック率については以下の記事でより詳しく解説しています。
» リスティング広告のクリック率(CTR)の平均と改善方法を解説

3. コンバージョン率(CVR)を上げる

コンバージョン率を上げるための施策は以下の6点です。

  • ランディングページを見直す
  • ターゲティングを見直す
  • 広告文を見直す
  • 「低」のアセットを見直す
  • 既存キーワードを精査する
  • 除外キーワードを設定する

コンバージョン率に一番影響が出る要素は、ランディングページです。

ランディングページとは、広告をクリックした一番最初に表示されるページのことです。

広告専用の縦長ページを制作して使用することもありますが、既存のウェブサイトでもページ構成によっては広告のリンク先として効果を発揮できます。

課題②:コンバージョン単価(CPA)を下げたい

コンバージョン単価の計算方法は以下のとおりです。

コンバーション単価の計算式の図

コンバージョン単価を下げるためには、以下の2指標の改善が重要となります。

各指標の改善策を解説します。

1. コンバージョン率(CVR)を上げる

繰り返しになりますが、コンバージョン率を上げるための施策は以下の6点です。

  • ランディングページを見直す
  • ターゲティングを見直す
  • 広告文を見直す
  • 「低」のアセットを見直す
  • 既存キーワードを精査する
  • 除外キーワードを設定する

「課題①:コンバージョン数(CV)を増やしたい」でも、コンバージョン率(CVR)を重要な指標として解説しました。

コンバージョン率は「コンバージョンを増やす」ことにも、「コンバージョン単価を下げる」ことにも影響があることが分かります。

2. クリック単価(CPC)を下げる

クリック単価を下げるための施策は以下の5点です。

  • 目標コンバージョン単価を下げる
  • 広告文を見直す
  • ランディングページを見直す
  • 広告アセットを見直す
  • 除外キーワードを設定する

以前は広告のクリック1回に対して支払い可能な上限額である上限クリック単価を手動で調整する運用をしていましたが、現在の広告運用では自動入札が主流のため、広告主側で設定した目標(例:コンバージョン数の最大化など)に合わせてAIが自動で入札をおこないます。

目標コンバージョン単価を下げるとクリック単価が下がるだけではなく、インプレッション数の減少に繋がる可能性もありますが、広告の品質を改善させることでクリック単価を抑えた上で、配信量を増加させることができます。

まとめ

本記事で解説した「リスティング広告のロジックツリー」は以下のとおりです。

リスティング広告におけるロジックツリーの図

ロジックツリーが頭の中に入っているとスラスラと改善案が出てくるので便利です。

以下の計算式とあわせて使いこなせるとリスティング広告だけでなく、Webマーケティング全般に使えます。

  • コンバージョン数 = 表示回数 × クリック率 × コンバージョン率
  • コンバージョン単価 = クリック単価 / コンバージョン率

計算式に関しては「リスティング広告でよく使う指標の計算まとめ【広告運用の基本】」というブログも書いていますので、こちらもご確認ください。

というわけで今回は以上となります。

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この記事を書いた人中釜 啓太

株式会社ユニアド代表取締役。
大学卒業後プロのミュージシャンを目指して上京するも、思ったより早めに資金が底をつく。その後、広告代理店でWebマーケティングの経験を積み、2015年株式会社ユニアドを創業。
運用型広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けしています。

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