「Yahoo!広告をGA4で正しく計測したい」
「どのようにパラメータを設定すればよいか分からない」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、社長兼マーケターの中釜です。
運用型広告に携わり12年になりますが、Yahoo!広告をGA4で正しく計測する方法について情報を探している方が多かったので記事にしました。
本記事ではYahoo!広告をGA4で正確に計測するための方法、注意点も解説しているので、運用にお役立てください。
ピンポイントで知りたい方は、以下の目次から見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは解説していきます。
GA4におけるパラメーターとは
パラメーターとは、流入元の媒体を特定するために広告のリンク先URLに付与する変数のことです。
「Yahoo!広告から来たのか自然検索から来たか正しく計測したい」という要望に対してはパラメータを付与すれば解決できます。
【Yahoo!広告の参照元例】
- Yahoo!自然検索 → 「yahoo/organic」 として表示
- Yahoo!広告 → 「yahoo/organic」 として表示
パラメータは全部で5種類ある
それでは、実際にどのようなパラメータを付与すればよいのか解説したいと思います。
GA4専用のパラメータ(=UTMパラメータ)は全部5種類あります。
以下の表にまとめました。(*は必須項目です。)
パラメータ | 意味 | 内容 | Yahoo!広告の場合 |
---|---|---|---|
utm_source* | 参照元 |
検索エンジン名やサイト名 (GoogleやMetaなど) |
utm_source=yahoo |
utm_medium* | メディア |
流入元の広告の種類 (有料検索やメルマガなど) |
utm_medium=cpc |
utm_campaign* | キャンペーン | キャンペーン名 |
utm_campaign=YSS (名前は任意) |
utm_content | 広告 | 広告のコンテンツ |
utm_content=text_01 (名前は任意) |
utm_term | キーワード | 流入キーワード |
utm_term=kw_01 (名前は任意) |
ひとつずつ説明していきます。
1. utm_source(参照元)
参照元とは、自社ページを訪問する前に閲覧していたページのことです。
例えば、以下のように設定します。
参照元 | パラメータ |
---|---|
Yahoo!広告 | utm_source=yahoo |
Meta広告 | utm_source=meta |
2. utm_medium(メディア)
メディアとは、その名のとおり媒体を意味します。
以下のように設定します。
流入元 | パラメータ |
---|---|
有料検索 | utm_medium=cpc |
ディスプレイ広告 | utm_medium=display |
アフィリエイト | utm_medium=affiliate |
参照元サイト | utm_medium=referral |
メルマガ | utm_medium=email |
出典:Google アナリティクス ヘルプ [GA4] デフォルト チャネル グループ
3. utm_campaign(キャンペーン)
キャンペーンを識別することができます。キャンペーンとは特典という意味ではなく、リスティング広告のアカウント階層のキャンペーンのことです。
名前の付け方は任意なので好きな名前を付けてください。
広告 | パラメータ |
---|---|
キャンペーンA | utm_campaign=YSS_01 |
キャンペーンB | utm_campaign=YSS_02 |
4. utm_term(キーワード)
Yahoo!広告の検索キーワードと、GA4を連動させることができます。
設定に関わる作業が煩雑なので、使うことはほとんどありません。
キーワード | パラメータ |
---|---|
キーワードA | utm_term=kw_01 |
キーワードB | utm_term=kw_02 |
5. utm_content(広告)
どの広告をクリックしたか計測することができます。
キーワード同様に、作業が煩雑になってしまうので省略OKです。
広告 | パラメータ |
---|---|
バナー広告A | utm_content=banner_01 |
バナー広告B | utm_content=banner_02 |
ルールに従ってパラメータを設定する
パラメータのルールを4点解説したいと思います。
ルール①:「?」と「&」を使い分ける
パラメータの連結はまず「?」を使い、そのあとは「&」でつなぎます。
▼ランディングページのリンク先URL
https://example.com/?p=1234
▼パラメータの付与のルール
https://example.com/?p=1234&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS
リスティング広告やGA4のルールではなくウェブの一般的なルールです。
ルール②:パラメータの順番は自由
▼パターンA
https://example.com/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS
▼パターンB
https://example.com/?utm_medium=cpc&utm_campaign=YSS&utm_source=yahoo
どちらもOKです。
ただし「参照元」「メディア」「キャンペーン」という順番が自然なので、この順番で覚えておくと失念や設定ミスを防ぐことができるのでおすすめです。
ルール③:不要なパラメータは省略可
上記のとおり、キーワードや広告はパラメータ不要です。
無理に設定しても無駄に時間がとられるだけなので、省略してOKです。
ルール④:半角英数字を使う
パラメータの値に日本語を使用した場合、計測時に文字化けが起こるので以下のように管理するのがおすすめです。
【半角英数字を使う】
- 半角英数字
- 「-(半角ハイフン)」
- 「_(半角アンダーバー)」
URL生成ツールで簡単にパラメータが作成できる
広告のリンク先URLにパラメータをつけるには、GA4が無料提供しているURL生成ツール「Campaign URL Builder」を使うと便利です。
設定方法:広告のURLにパラメータを付与する
Yahoo!広告にパラメーターを設定する・GA4での流入経路の確認は以下の手順でおこないます。
Yahoo!広告にパラメーターを設定する手順
Yahoo!広告作成時にURLパラメーターを付与する方法は以下の通りです。
- 作成したパラメーターをコピーする
- 該当のキャンペーン > 該当の広告グループ > 左メニュー[広告]を選択する
- [+広告作成]ボタンを選択する
- トラッキングURL > 手順1にてコピーしたURLを入力する
※最終リンク先URL以外の項目は該当の文言を入力する
GA4での流入経路の確認
GA4上では、下記手順で流入経路の確認ができます。
- GA4にログインする
- 左メニュー[レポート]>[集客]タブ >[トラフィック獲得]を選択する
- 青のプラスマーク >[トラフィックソース]>[セクションの参照元/メディア]を選択する
まとめ
本記事で解説した「Yahoo!広告をGA4で計測する方法」は以下のとおりです。
【まとめ】
Yahoo!広告をアナリティクスで計測できるようにすることで、簡単に効果測定ができるようになります。
ちなみに同じYahoo!広告関連の記事ならば「Yahoo!広告の特徴とGoogle広告との違いについて徹底解説」というブログで、Yahoo!広告の特徴や最新情報を書いているので、こちらもチェックしていただけると嬉しいです。
というわけで今回は以上になります。