「インフィード広告について知りたい」
「他の広告との違いが知りたい」
「インフィード広告を効果的に使う方法を知りたい」
この記事はそのような方向けに書いています。
こんにちは、社長兼マーケター兼ユーチューバーの中釜(@keitanakagama)です。
リスティング広告に携わり12年になりますが、始めたばかりの頃は、たくさんある広告の種類の中でそれぞれの特徴や使い分けが混乱していたのを覚えています。
初めての方でもすぐ実践できるよう基礎知識はもちろん効果的に使うためのポイントについても解説しています。
ピンポイントで知りたい方のために目次を記載していますので、見たい項目をクリックすると便利です。
【目次】
それでは解説していきます。
インフィード広告とは、コンテンツに馴染んで表示される広告
インフィード広告とは、ソーシャルメディアやモバイルサイトのフィード(タイムライン)型のコンテンツの間に、コンテンツと同様のフォーマットで表示される広告です。
FacebookやLINEなどのSNSでタイムライン上に表示される広告がそうです。
通常の広告よりもコンテンツに馴染む形で表示されるのが特徴です。
引用:「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載
出稿できる主な媒体
以下はインフィード広告が出稿できる主な媒体です。
- Yahoo!広告
- Line
- Wantedly People
- SmartNews
- NewsDigest
- Gunosy
インフィード広告の費用:料金形体は主に3タイプ
インフィード広告は、比較的少額の費用で始めることができます。
料金形体としては主に3タイプあります。
インフィード広告の料金形体
それぞれ説明していきます。
クリック課金型
クリック課金型とは、広告がクリックされるたびに費用が発生する形体のことです。
計算式
媒体側のリスクが大きいため、費用は高めです。
インプレッション課金型
インプレッション課金型とは、広告の表示回数ごとに課金される形体のことです。
代表的なのは、表示回数1,000回の平均コストです。
計算式
媒体側のリスクは小さいため、費用は低めです。
エンゲージメント課金型
SNS広告で「フォロー」や「シェア」などのアクションが起こるたびに費用が発生する形体です。
どれだけ広告を表示しても、エンゲージメントを得られなければ、広告費用はかかりません。
計算式
媒体側のリスクは小さいため、費用は低めです。
スマホ版Yahoo! JAPANトップページのタイムライン化で広まった
もともとタイムラインやニュースフィード型のサービスは、モバイルが主体のSNSでは一般的でした。
2015年に「Yahoo! JAPANのスマートフォン版およびアプリのトップページのタイムライン化」が導入されたことにより、それに伴って「インフィード広告」が開始され、一気に普及しました。
通常の広告と違う、コンテンツに馴染むインフィード広告
インフィード広告が通常の広告と大きく異なる点は、コンテンツに広告を溶け込ませて表示し、ユーザーに「広告」という違和感を持たせないところです。
Yahoo!によると、クリック率の向上や、新規ユーザーの獲得率の向上といった結果が出ているようです。
出典:「インフィード広告」でスマホ版Yahoo! JAPANトップページに広告掲載
入稿規定:インフィード広告の画像はレスポンシブ
インフィード広告における、サイズなどの入稿規定を以下の表にまとめました。
YDN | |||
---|---|---|---|
ロゴ | 180 × 180 px(容量150KB) | ー | ー |
タイトル | 20文字以内 | 25文字以内 | ー |
説明文 | 90文字以内 | 30文字以内 | ー |
テキスト | 90文字以内 | 2,200文字以内 | |
画像 |
①1200 × 628 px (容量150KB) ②300 × 300 px (容量150KB) |
縦 ①1,080 px 以上 ②600 px 以上 横 ①1,080 px 以上 ②600 px 以上 |
正方形 ①600 x 500 px ②1,936 x 1,936 px 横型 ①600 x 315 px ②1,936 x 1,936 px 縦型 ①600 x 750 px ②1,936 x 1,936 px |
主体者表記 | 20文字以内 | ー | ー |
ボタン | 17種類より選択 | 20種類以上より選択 | 18種類以上より選択 |
表示URL | 29文字以内 | ー | ー |
リンク先URL | 1024文字以内 | 特に指定なし | 特に指定なし |
画像はレスポンシブであるため、自動で縮小またはトリミングされるので注意が必要です。
特に、画像内の文字は極力省くのがよいです。画像全体の20%以内に文字をおさめないと非承認になります。
YDNの場合、画像表示シミュレーターで確認することをおすすめします。
メリット:コンテンツに馴染みやすく、視認されやすい
インフィード広告のメリットは主に3つあります。
インフィード広告のメリット
メリット①:サイトやコンテンツに馴染みやすい
インフィード広告の最大の特徴として、掲載先のコンテンツの形式にあわせて、広告の形式も自動で調整します。
そのためサイトのコンテンツと馴染みやすく、ユーザーに「あ、広告だ・・」といったネガティブな目立ち方をする可能性も低いです。
メリット②:視認・反応されやすい
掲載先のコンテンツに馴染んだ形で表示されるインフィード広告は、ユーザーに自然な形で視認されやすいです。
コンテンツを閲覧しているユーザーの邪魔をせずに視認してもらうことができるので、興味も引きやすいです。
メリット③:クリック率・新規ユーザー獲得率の向上
インフィード広告が、「サイトやコンテンツに馴染みやすい」こと、「視認・反応されやすい」ことから、Yahoo!によると、クリック率と新規ユーザー獲得率も通常の広告に比べて高くなる傾向があるようです。
インフィード広告で可能なさまざまなターゲティング
インフィード広告にはいろいろと媒体がありますが、今回は代表してYDNのインフィード広告で可能なターゲティングをご紹介します。
Yahoo!インフィード広告のターゲティング
- デバイス:PC、スマートフォン、タブレットを指定。
- インタレストカテゴリー:媒体側が事前にカテゴライズしたユーザーの興味・関心を選択。
- 性別:男、女、不明から選択。
- 年齢:ある程度グループ化された年齢層を選択。
- 地域:都道府県単位、市区郡単位で指定。
- 曜日・時間帯:曜日、時間帯を1時間単位で指定。
- サーチターゲティング:過去に検索したキーワードを基に配信。
- サイトリターゲティング:サイトをすでに訪問したことがあるユーザーに配信。
- プレイスメントターゲティング:広告を配信するサイトを指定。
YDNのターゲティングについての詳しい情報は以下の記事をご参考ください。
▼あわせて読みたい
GDN・YDN比較:ターゲティング・メニュー完全ガイド
効果的な配信のポイント:ユーザー心理を考えた興味を引く広告を
インフィード広告を効果的に配信するためのポイントを6つご紹介します。
効果的な配信のポイント
- ポイント①:注意を引くのではなく関心を引く。
- ポイント②:ユーザーエクスペリエンスを考えたランディングページ。
- ポイント③:フリークエンシーの設定と何度見ても飽きないクリエイティブ。
- ポイント④:ターゲティングを絞る。
- ポイント⑤:クリエイティブのいろんなパターンをテストする。
- ポイント⑥:検討期間の長い、特性が複雑な商品・サービスは特におすすめ。
ポイント①:注意を引くのではなく関心を引く。
通常のディスプレイ広告や検索広告では、他の広告よりも目立つよう、魅力的になるよう、広告文を作成することが多いかと思いますが、インフィード広告では違うアプローチが必要です。
注意を引くための「50%引き」や「今なら貰える限定特典」といった広告的なフレーズは、「また広告か・・」とユーザーにスルーされてしまいます。
とくにインフィード広告のテキストは、広告的なフレーズは極力やめて、続きの内容が読みたくなるような、ユーザーの関心を引くテキストを作成すると効果的です。
ポイント②:ユーザーエクスペリエンスを考えたランディングページ。
フィードを閲覧中に広告をクリックするユーザーは、最新情報や役立つ情報を探しているケースが多いです。
そのため、せっかく広告をクリックしても、ランディング先のページに有益な情報が載っていなかったり、情報が不十分だったり、宣伝文句ばかりだと、離脱する可能性が高いです。
広告の内容とランディングページの内容を合わせることはもちろん、広告をクリックしたユーザーはどういった情報が欲しいのかなども考慮する必要があります。
ポイント③:フリークエンシーの設定と何度見ても飽きないクリエイティブ。
インフィード広告は、SNS、Yahoo!ニュース、Smart Newsなど、ユーザーがよく使用する媒体に掲載されるため、1人のユーザーが同じ広告に繰り返し遭遇する可能性が高いです。
そのため、何度目にしてもユーザーに不快感を与えないよう工夫する必要があります。
ひとつの方法として「フリークエンシー」を設定し、1人のユーザーに広告を表示する回数を制限することで、同じ広告が掲載され続けることを防げます。
フリークエンシーとは
同時に、何度みても飽きないクリエイティブを作成することも大事です。
ポイント④:ターゲティングを絞る。
インフィード広告では、狙いたいターゲットを絞り広告を配信することで、より効果的にアプローチできます。
例えば、都内の結婚式場の広告の場合、以下のように設定できます。
- インタレストカテゴリー:結婚
- 性別:男、女、不明
- 年齢:20歳~49歳
- 地域:東京都
- 曜日・時間帯:平日夜、土日
- サーチターゲティング:結婚式に関係するキーワード。
ポイント⑤:クリエイティブのいろんなパターンをテストする。
インフィード広告は、毎日使う媒体に表示されるため、ユーザーが広告を目にする頻度も高いです。
ユーザーが同じ広告を何度も見て、不快感や飽きを抱かないよう、広告の効果検証も速いスピード感でおこなう必要があります。
テストをおこなうときの変数はひとつにし、短期間で効果が把握できるようにするとよいです。
いろいろなクリエイティブのパターンを繰り返しテストすることで、より効果的なデザインが発見できるので、テストは常に実施することをおすすめします。
ポイント⑥:検討期間の長い、特性が複雑な商品・サービスは特におすすめ。
検索広告は、すでに興味を持っているユーザーが検索したときに広告を表示するのに対して、インフィード広告は、ユーザーがコンテンツを見ているときに少し気になったタイミングで見られる広告です。
また、検索広告ほど広告に掲載できる情報量が多くないため、広告で興味を持ってもらい、ランディング先で詳細を説明するといった流れになります。
そのため、検討期間が比較的長い、もしくは特徴が複雑な商品やサービスは、特に適しています。
まとめ:潜在層獲得に特に効果的なインフィード広告
本記事で解説した「インフィード広告」についてまとめます。
【まとめ】
インフィード広告は、ユーザーがコンテンツを閲覧中に、コンテンツに馴染んだ形で興味を引くための広告を表示します。
検索広告と比べると、新しいユーザーを獲得するなどの潜在層に向けたアプローチで特に効果的です。