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YouTube広告の運用で予防啓発動画の認知を広めた官公庁ホームページ
今回は現在急増中の梅毒について認知を広めたいという想いから、大阪府庁様のYouTube広告の運用をさせていただくことになりました。
以前は年間数百件だった梅毒の報告例は2010年代より増加傾向にあり、今年は感染症法の施行後初めて1万人を超えるなど過去最悪のペースで増加しています。
妊婦が感染すると胎児に麻痺や知的障害といった発育不全を及ぼすリスクがあることなどから、感染収束のための認知拡大と検査の促進が急がれています。
「YouTube広告の費用感や効果を知りたい」
「YouTube広告を用いて自社サービスの認知拡大を図りたい」
とお考えの方は、本記事でYouTube広告の特徴やメリット、配信する際の注意点などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
YouTube広告の特徴
YouTube広告の特徴は以下の4点です。
特徴①:急成長を続ける媒体
YouTubeの国内利用者数は7,120万人で、LINEに次いで2番目に国内利用者数が多い媒体です。
No | 媒体 | 利用者数 | 発表時期 |
---|---|---|---|
1 | LINE | 9,700万人 | 2024年3月時点 |
2 | YouTube | 7,120万人 | 2023年10月時点 |
3 | 6,600万人 | 2023年11月時点 | |
4 | X | 4,500万人 | 2017年10月時点 |
5 | 2,600万人 | 2019年7月時点 | |
6 | TikTok | 1,700万人 | 2021年8月時点 |
7 | 1,050万人 | 2024年9月時点 | |
8 | BeReal. | 430万人 | 2024年9月時点 |
9 | 400万人 | 2024年8月時点 |
■YouTube年代別利用率(出典:総務省)
(参照:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)
特徴②:テレビ画面でYouTubeを視聴できる
近年のYouTubeにおいて押さえるべき重要なトレンドとして、テレビでYouTubeを視聴する環境が定着しつつあることです。
コネクテッドテレビ(通称CTV:インターネット接続により配信動画を視聴できるテレビ端末)が他のデバイスと大きく異なる点として、家族や友人などと複数人で同時に視聴する、いわゆる「共視聴」という視聴環境が挙げられます。
CTVでは共視聴によるリーチ数の増加だけではなく、大画面での高い視認性や長時間の視聴傾向から他のデバイス以上のブランドリフト効果もあり、広告効果の最大化においては外すことのできない配信面となっています。
YouTube広告CTV活用例
- 30秒以上のプロモーション/PR動画(視聴者の心を動かす)
- 制度の内容や手続きの詳細を解説(制度理解の促進)
- 海外のユーザーへテレビ画面からリーチ(国ごとのバイイングが不要)
特徴③:プレミアム会員には広告が表示されない
YouTubeは主要SNS内で最初にサブスクリプションサービスを始めた媒体で、月額1,280円で全動画の広告を非表示にできる「YouTube Premium」と月額1,080円で音楽のみ広告を非表示にできる「YouTube Music Premium」という2種類のサービスがあります。
他の多くのSNSでは広告収入が主な収益源の一方で、YouTubeは広告とサブスクリプションの両方を採用することで事業の拡大を進めています。
- YouTube Premium:月額1,280円で全動画の広告を非表示にできる
- YouTube Music Premium:月額1,080円で音楽のみ広告を非表示にできる
(参照:We hit 80 million?! – YouTube Blog)
(参照:YouTube for Press)
特徴④:広告フォーマットの種類が豊富
YouTube広告の広告フォーマットは大きく4種類に分類されます。
動画広告が数秒から数十秒の短尺である点や動画広告をスキップできる点など利用者に受容されやすいフォーマットのため、動画広告の市場が拡大傾向にあると言えます。
フォーマット | 広告形式 | 用途 |
---|---|---|
①バンパー広告 |
|
|
②スキップ不可のインストリーム広告 |
|
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③スキップ可能なインストリーム広告 |
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④インフィード動画広告 |
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|
動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ
YouTube広告のメリット
YouTube広告のメリットは以下の3点です。
メリット①:少額予算で始められる
YouTube広告は例えば月額5~10万円などの少額予算でも配信可能な媒体です。
課金タイミングにも特徴があり、例えばインストリーム広告の場合、動画の長さが30秒の広告で仮に25秒経過した時点でユーザーがスキップすると、料金は課金されない仕様になっています。
十分な広告予算を捻出できない場合でも、合理的でお得に宣伝できる媒体と言えます。
▼参考:YouTube広告フォーマット別課金タイミング
下記は月額10万円以下で、視聴回数:60,000回以上になった事例になります。
表示回数 | 視聴回数 | 視聴率 | セッション数 | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月目 | 125,984 | 61,900 | 49.13% | 39 | 79,200 |
2ヶ月目 | 115,128 | 60,190 | 52.28% | 22 | 70,514 |
下記は月額30万円で、チャンネル登録者数:1,300人以上増加した事例になります。
表示回数 | 視聴回数 | 登録者数 | CPA | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
1ヶ月目 | 5,873,119 | 247,442 | 1,319 | 223 | 295,039 |
2ヶ月目 | 4,738,756 | 249,066 | 1,427 | 210 | 299,072 |
メリット②:動画素材を複数媒体で活用できる
動画素材を複数媒体で活用することで、媒体の網羅的な囲い込みや媒体を横断して広告接触回数を増加できるので、サービスや商材のさらなる認知拡大に繋げることが可能です。
下記はYouTubeだけではなく、X(旧:Twitter)とMetaにも動画クリエイティブを活用して広告配信をおこなった事例になります。
媒体 | 表示回数 | セッション数 | 視聴回数 | コスト |
---|---|---|---|---|
YouTube | 488,929 | 377 | 275,000 | 299,547 | X | 859,123 | 7,819 | – | 251,474 |
Meta | 335,291 | 5,430 | – | 248,441 |
Google(※) | 47,303 | 7,586 | – | 206,774 |
Yahoo!(※) | 88,921 | 3,372 | – | 91,086 |
メリット③:短期間のスポットでも配信できる
YouTube広告は例えば2週間以内といった短期間でも配信可能な媒体です。
期末や年度末の時期に広告宣伝費としてスポット的に配信をおこなう企業や官公庁も多いです。
下記は年末年始のタイミングで2週間の広告配信をおこなったところ、視聴回数:72万回以上になった事例になります。
表示回数 | 視聴回数 | 視聴率 | セッション数 | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
期間合計 | 1,834,992 | 727,392 | 39.64% | 1,857 | 2,200,605 |
下記はわずか3日間という短期間の配信で、合計視聴回数:10万回以上になった事例です。
表示回数 | 視聴回数 | 視聴率 | セッション数 | コスト | |
---|---|---|---|---|---|
初日 | 74,007 | 30,652 | 41.42% | 134 | 68,980 |
2日目 | 90,220 | 36,550 | 40.51% | 182 | 73,683 |
3日目 | 85,931 | 40,321 | 46.92% | 173 | 73,500 |
YouTube広告を始める際の注意点
YouTube広告を始める際の注意点は以下の3点です。
注意点①:YouTubeアカウントがないと広告を配信できない
YouTube広告を配信するためには、YouTubeアカウントが必須になります。
お客様の会社やサービスにおけるYouTubeアカウントがないと広告配信を始めることができないのでご注意ください。
YouTube でアカウントを作成する – YouTube ヘルプ
注意点②:動画を「非公開」にすると広告を配信できない
YouTube広告を配信するためにはステータスを「公開」or「限定公開」にする必要があります。
動画を「非公開」にしてしまうと広告が配信できないのでご注意ください。
- 公開:検索結果や関連動画から誰もが閲覧可能
- 限定公開:検索結果や関連動画には表示されないが、リンクを知る全員が閲覧可能
- 非公開:アカウント主のみ閲覧可能
注意点③:効果測定にあたり評価が難しい
YouTube広告は、検索広告と比較して広告評価が難しい媒体です。
一般的にYouTube広告は表示回数や視聴回数が多い一方で、クリックやコンバージョン数が少ない傾向がありますが、これはYouTube広告が主にブランド認知や商品理解を目的とする場合が多く、直接的な行動への促進が難しいためです。
一方、検索広告は関心のあるキーワードで検索しているユーザーに直接表示されるため、クリックやコンバージョン数が比較的高い傾向にあります。
広告予算が潤沢であれば、認知やブランディングに予算を充てることができますが、多くの企業では広告宣伝費が限られており、コンバージョンなどの直接的な獲得効果を期待しています。
「YouTube広告をどのように評価すればよいか?」
「YouTube広告を視聴したユーザーが商品名を検索して調べる場合もあるのではないか?」
と考え、YouTube広告の視聴回数と特定の検索語句の表示回数(≒検索回数)の相関関係を検証した事例です。
視聴回数 | 検索回数 | |
---|---|---|
1日目 | 30,313 | 739 |
2日目 | 30,866 | 483 |
3日目 | 30,740 | 369 |
4日目 | 30,175 | 557 |
5日目 | 31,240 | 506 |
6日目 | 22,852 | 362 |
7日目 | 20,630 | 334 |
▼日別視聴回数および検索回数データ
- 考察
- 視聴回数が5日目:31,240回→6日目:22,852回(73.1%)に減少し、検索回数も5日目:506回→6日目:362回(71.5%)に減少しており、相関が見られる。
- 一方で、1日目~5日目の期間では視聴回数と検索回数に相関が見られない。
このようにYouTube広告の効果を評価するのは難しく、間接効果も考慮する必要があります。
コンバージョンベースで評価をすると、YouTube広告の費用対効果が悪く見えることがあるので、広告管理画面や効果測定ツール(GA4/WebAntennaなど)で計測しているコンバージョンは参考指標として活用することをおすすめします。
これからYouTube広告をご検討中の方も、YouTube広告を含め複数媒体を見直したいとお考えの方もぜひ一度弊社にご相談ください。
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